一人暮らしで引っ越しをする場合、費用相場が気になる方は多いです。この記事では、一人暮らしの引っ越し費用の相場から内訳、節約方法までを解説します。
引っ越し費用を抑えるなら、閑散期を狙うのも1つの手段です。この記事を読めば、一人暮らしの引っ越し費用を安くするノウハウを身につけられます。
一人暮らしの引っ越し費用相場
一人暮らしの引っ越しにかかる費用の相場について、以下の項目ごとに解説します。
- 通常期
- 繁忙期
- 地域別
- 距離別
通常期
通常期の一人暮らしの引っ越し費用の相場は、約30,000~80,000円です。通常期の引っ越し費用を安くするポイントは以下のとおりです。
- 平日であれば週末よりも料金が安くなることがある
- 引っ越し業者のキャンペーン時期に合わせると割引が適用されることがある
- 自分で梱包や荷解きを行うセルフサービスプランの利用で料金を抑えられる
オプションサービスを利用する場合は追加料金がかかります。梱包材の提供や大型家具の取り付けなどが該当します。
繁忙期
繁忙期の一人暮らしの引っ越し費用は、通常期に比べて約10~30%の割増料金が発生するため注意が必要です。引っ越し繁忙期の特徴は以下のとおりです。
- 2~4月、8月末~9月初旬が該当する
- 土日祝日や月末、月初は特に料金が高くなる
- 引っ越し業者の予約が埋まりやすく、料金が高騰する
新学期や新年度の始まりにあわせて、引っ越しの需要が高まります。ゴールデンウィーク前後も料金が高くなりやすいため、予約を早めにすることが重要です。
地域別
地域別に見た一人暮らしの引っ越し費用の相場は以下の表になります。
地域 | 平均価格 |
東京都 | 70,000~100,000円 |
大阪府 | 65,000~95,000円 |
福岡県 | 60,000~85,000円 |
北海道 | 70,000~110,000円 |
沖縄県 | 80,000~120,000円 |
田舎や地方都市では平均で50,000〜70,000円になることが多いです。地域の物価や交通アクセス、引っ越し会社の数などによっても費用は左右されます。
都市部は引っ越しの需要が高く、多くの引っ越し会社が競争しており、価格を比較しやすい環境です。一方、北海道や沖縄県は交通費や運搬費の影響を受けやすく、引っ越し費用が高くなります。
地域による引っ越し費用の違いを理解することは、予算を決めるうえで重要です。
距離別
距離別に見た一人暮らしの引っ越しの運搬費用は以下の表のとおりです。
距離 | 平均費用 |
2km以内 | 15,000〜25,000円 |
5km以内 | 20,000〜35,000円 |
10km以内 | 25,000〜45,000円 |
10km以上50km以内 | 35,000〜60,000円 |
50km以上100km以内 | 45,000〜80,000円 |
100km以上 | 60,000〜100,000円以上 |
運搬費用は距離が長いほど燃料費や人件費が必要になるため、料金が高くなります。
例えば、同一都道府県内の引っ越しは20,000〜50,000円。都道府県を越える引っ越しは30,000〜70,000円以上が一般的です。
北海道や沖縄など離島への移動は、特に料金が高くなる傾向にあります。
僕が実際に引っ越しをした時の費用などはこちらで書いてます!
実家から一人暮らしする引っ越しの流れは?費用はいくらかかる?<北海道住みの男が解説してみた>
一人暮らしの引っ越し費用の内訳
一人暮らしの引っ越しにかかる費用の内訳は以下の項目になります。
- 引っ越し料金
- 賃貸物件の初期費用
- 家具・家電
- 旧居の退去費用
引っ越し料金
引っ越しにかかる費用は、利用する引っ越し会社によってもさまざまです。引っ越し料金を左右するポイントは以下のとおりです。
- 引っ越し会社の基本料金
- 距離による料金の変動
- 荷物の量や大きさによる料金の変動
- オプションサービスの有無による料金の変動
基本料金にはトラックのレンタル料や作業員の人件費が含まれています。引っ越しを行うタイミングも重要です。繁忙期は料金が割高になる傾向があり、週末や祝日、指定された時間帯には料金が上がることがあります。
見積もりでおおよその金額は判明しますが、当日に追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。
賃貸物件の初期費用
一人暮らしの引っ越し費用に、賃貸物件の初期費用は大きく影響します。賃貸物件の初期費用の概要は以下の一覧です。
項目 | 詳細 |
敷金 | 損害保証金としての前払い費用 (一部返還されない場合あり) |
礼金 | 貸主への謝礼として非返還の一時金 |
仲介手数料 | 不動産会社に支払う手数料 (賃料の1ヶ月分が相場) |
保証会社利用料 | 保証人不要の場合に利用するサービスの費用 |
前家賃 | 契約時に翌月分の賃料を前払いする費用 |
鍵交換費用 | 前の入居者が使用していた鍵と交換する費用 |
保険料 | 火災保険などの入居者が保険に加入する費用 |
共益費・管理費 | 共有部分の維持管理に必要な費用 |
初回のみの設備使用料 | エアコンやガスコンロなどの初期設定費用 |
クリーニング費用 | 入居前の物件清掃費用 (退去時にも発生する場合あり) |
上記の表を参考に賃貸物件の初期費用を確認し、引っ越しにかかる費用を計算しましょう。
» 一人暮らしの初期費用
家具・家電
一人暮らしの引っ越しに必要な家具・家電は以下のとおりです。
- ベッドやマットレス
- 冷蔵庫や洗濯機
- ソファやテーブル
- 調理器具や食器
- 掃除機やアイロン
家具・家電の購入費用は新生活において避けられない出費です。自分に必要なアイテムだけ選び、トータルの引っ越し費用を抑えましょう。
旧居の退去費用
一人暮らしの引っ越しでは、退去費用についても考慮する必要があります。退去費用にかかる主な費用は以下のとおりです。
- 退去時のクリーニング費用
- 修繕費用
- ゴミ処理費用
- 不用品回収費用
- 鍵交換費用
退去費用は一律ではなく、物件や状態によって異なるため、管理会社や大家さんとの契約内容を確認することが重要です。引っ越し業者ではエレベーターがないなどによる追加料金も発生する場合があるので、事前に見積もりを取りましょう。
一人暮らしの引っ越し費用を抑える方法
一人暮らしの引っ越し費用を抑える方法は以下のとおりです。
- 相見積もりをとる
- 閑散期を狙う
- 午前中を避ける
- 荷物の量を減らす
- 宅急便を使う
相見積もりをとる
相見積もりをとることは、引っ越し費用を抑えるのに有効な手段です。相見積もりをとることで、相場費用が把握でき適正価格での引っ越しが実現します。
相見積もりをとる際の具体的なステップは以下のとおりです。
- 複数の引っ越し業者に見積もりを依頼する
- 競合する引っ越し業者の料金を比較する
- 業者間で価格交渉の余地を持たせる
- コストパフォーマンスの良い業者を選択する
閑散期を狙う
一人暮らしの引っ越し費用を抑えるなら閑散期を狙うことが有効です。引っ越しの閑散期は以下のとおりです。
- 11~12月
- 1月下旬~2月上旬
- 6月~9月
引っ越し業者は閑散期に割引キャンペーンを実施することが多く、料金交渉の余地も増えます。繁忙期と比べてスケジュールが柔軟になるため、希望する日時に予約しやすいというメリットもあります。
コストを抑えながらスムーズな引っ越しを実現するためにも、閑散期を狙いましょう。
午前中を避ける
一人暮らしの引っ越し費用を抑えるうえで、午前中を避けることもポイントです。午前中を避けるメリットは以下のとおりです。
- 競争率が低くなり料金交渉しやすい
- 午後や夕方の時間帯は割引が適用されるケースがある
- 時間に柔軟性を持つことで引っ越し業者とのスケジュール調整がしやすくなる
多くの引っ越し業者は午前中の料金を高く設定しています。多くの人が予約する午前中を避けると、競争率が下がります。結果として料金交渉がしやすくなるため、コストの削減につながるでしょう。
荷物の量を減らす
一人暮らしの引っ越し費用を抑えるには、荷物の量を減らすことが有効です。荷物を減らすときは、以下の方法を参考にしてください。
- 不要な衣服や雑貨を事前に処分する
- 売れる家具や家電はオークションやフリマアプリで売却する
- 寄付やリサイクルショップを利用して物を減らす
- 使用頻度の低いものは保管サービスを利用する
無料の引取サービスを使って、コストをかけずに不用品を処理するのも一つの方法です。知人や友人に譲るのもよいでしょう。
引っ越し時の荷物を効率的に減らすことで、経費を節約できます。
» 引っ越しの荷造りに必要なものと梱包方法を解説
宅急便を使う
一人暮らしの引っ越し費用に予算が限られている場合は、宅急便がおすすめです。宅急便を利用することで、大型トラックでの引っ越しよりもコストが下げられます。小物や衣類など軽量な荷物は宅急便で送ることで、引っ越し費用の節約が可能です。
宅急便会社のプランによりますが、複数の荷物を送る際に割引が適用されることもあります。ただし、重い家具や大型家電は宅急便では運送できないため、引っ越し業者への依頼が必須です。
宅急便は、時間指定が可能な点もメリットです。
一人暮らしの引っ越し後にかかる費用
一人暮らしの引っ越し後にかかる費用は以下のとおりです。
- 光熱費
- インターネット接続の初期費用
- 食費や日用品の費用
- 生活スタイルに合わせた追加費用
光熱費
一人暮らしの平均的な光熱費は月々約5,000円から10,000円です。電気代が大きな割合を占めますが、ガス代も調理や給湯の使用量によって変動します。水道代は基本料金と使用量に応じた従量料金がかかるシステムです。季節によって冷暖房の使用量が増えるため、特に夏と冬の光熱費は高くなります。
電気代を節約するために、LED照明や節電家電の使用がおすすめです。水道代を抑えるためには、節水シャワーヘッドや節水トイレを使用する方法があります。エアコンのフィルター掃除や設定温度の見直しも冷暖房費の節約におすすめです。
インターネット接続の初期費用
インターネット接続には初期費用がかかります。一度だけ払うもので、具体的には以下のとおりです。
- 初期工事費
- モデムやルーターの購入費
- 契約事務手数料
初期工事費はインターネット回線を家まで引くための費用です。インターネットを利用するために必要なモデムやルーターも購入しなければなりません。契約事務手数料は、プロバイダとの契約に伴う手続き費用です。
プロバイダ契約料やオプション料金も初期費用に含まれます。プロバイダ契約料はインターネット接続のための基本料金ですが、セキュリティソフトの費用やオプション料金も初期費用に追加されることが多いです。
初月の利用料金も含まれるため、契約時には全体の費用を把握しておくことが重要です。キャッシュバックや割引キャンペーンを利用することで、初期費用を抑えられます。工事日に必要な費用や、前のプロバイダからの移行に伴う解約違約金も考慮しましょう。
食費や日用品の費用
食費や日用品の費用は、一人暮らしの生活費の中で大きな割合を占めます。月々の食費は約20,000~30,000円、日用品代は月々約5,000~10,000円が一般的です。費用を抑えるためには、外食やコンビニ利用を控え、自炊を習慣化しましょう。自炊をすることで、食費を大幅に削減できます。
割引商品や特売日を活用することも食費の節約に役立ちます。特売日や割引商品の情報をチェックして計画的に買い物をしましょう。ネットスーパーや宅配サービスを利用する場合は、配送料がかかることに注意が必要です。
食材を長期間保存できるように工夫しましょう。冷凍保存や真空パックなどを活用すれば、食材を有効に使い切れます。
日用品については、必要なものをまとめ買いすることで割安に購入することが可能です。ディスカウントストアやドラッグストアでの購入が安く、ポイントカードやクーポンを活用することでさらに節約できます。
生活スタイルに合わせた追加費用
一人暮らしを始めると、生活スタイルに応じてさまざまな追加費用が発生します。自己投資や趣味を楽しむためにも、追加費用を把握しておくことが重要です。
生活スタイルに合わせた追加費用の一例は以下のとおりです。
- 趣味・娯楽費
- 交通費
- 医療費
- 通信費
- 交際費
- ペット費
- 特技関連費
- ファッション費
追加費用を把握して生活費のバランスを取ることが、一人暮らしを快適に過ごすためのポイントです。
まとめ
一人暮らしの引っ越し費用は、さまざまな要因によって変わります。通常期や繁忙期、住む地域や移動距離によっても費用は変動します。
費用を抑えるためにも、事前に相場を把握しておくことが重要です。引っ越し費用に関する知識を身につければ、ムダな支出を防ぎつつスムーズな引っ越しができます。
一人暮らしする流れはこちらで解説してます!
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